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CDプレーヤー

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中学に入った1980年(確か)、時はYMOと高級ラジカセブーム。
自分も最初の入門ラジカセからステップアップを狙っていたが、
父親の仕事の関係で、高額な家電を買うなら三菱かシャープと決まっていた。
本当はその2社以外のメーカーのが欲しかったが、やむなくシャープの最高機種に決定。

自分で持っているのはそのラジカセだけなので、音源はFMラジオでかかる曲を録音するか、
LP及びレコードブレーヤーを持っている友人に頼み込んでテープに録音してもらっていた。
そのうち貸しレコード屋がオープンし始め、高額なLPを買わずとも気軽に
カセットテープに録音できる時代が始まる。

そうなると何としても自分だけのレコードプレーヤーが欲しくなる。
いちいち友人に録音を頼むことに気が引けたのはもちろんだが、
何より嫌なのは、友人が先に撮ったテープのダビングで済まされることだった。
ラジカセに付いたレベルメーターを見ながら、とにかく好きなときに好きなように録音したかった。

自分は大阪でも辺境の地に居たので、オーディオショップなどはまず見当たらない。
国道沿いに一軒だけある量販店のオーディオコーナーに貼り付きながら、
買えないレコードプレーヤーを食い入るように眺める毎日(本当に毎日行っていた)。
あまりに我慢ができないので、中学3年で初のアルバイトを決行した。

狙ってなかったが、バイト先は小さなオーディオパーツの工場。
よく分からない基盤にちっこいパーツを延々取り付けたり、ハンダ付けするのが自分の日課。
見た目は眼鏡をかけた真面目君なので、変に作業品質を期待されたが、
持ち前の不器用さを遺憾なく発揮し、サツマイモのようなハンダを大量に生んでしまった。

実力に対する正当な評価か、中学生だからか知る由もなかったが、もらえる時給はわずかに400円。
ひと冬みっちり働いたバイト代に貯金を合わせ、なんとか手にしたのは、
ラジカセには不釣り合いなほど立派な、木製キャビネットも美しいDENON製プレーヤー。
たしか7万ぐらいしたので、支払うときにもの凄く緊張した。

コンパクトディスクはこの時期に発売されたと記憶している。
発売されたばかりの頃、友達を誘って大阪の秋葉原である日本橋(にっぽんばし)に向かい、
オーディオショップでジャーニーのCDを聴かせてもらった。
透明なアクリルの中で虹色に光るCDは、真っ黒なLPに比べるといかにも美しく感じた。
なにせ、何度かけてもレコードのようにすり減らないし、カセットテープみたいに音も劣化しない。
中坊にとっては人類の英知が生んだ「未来」を感じる憧れの存在だった。

同時に発売されたばかりのCDプレーヤーをバイト先の社長が持っていると教えられ、
仰天しながら何としても聴かせてくれと頼み込んだ。
中学生からすると天文学的な金額だったので、個人で所有すること自体信じられなかった。
食事もご馳走してくれるというので、喜び勇んで出かけたバイトの最終日。
社長はクラシックオンリーだったので、残念なことに音の良い悪いは分からなかった。。
「うちの娘(小6)のこと、どう思ってるんや?」と聞かれて困った記憶も蘇る。

結局レコードプレーヤーは社会人になるまで持っていたが、
CDラジカセ(またシャープ)に買い替えたので、殆ど使わず友人にあげてしまった。
そんな自分は、今アナログブームと言われても全くピンとこない。
免許をとってからは、
1.車
2.カメラ
3.ロードバイク
ときて今やっとオーディオに戻って(?)きて4年目。

自分にとっては手持ちの「TEAC PD-H600」や「SOULNOTE sc1.0」の方が、
やっと手にした真っ当で大切なプレーヤーだ。
そう思いながら、この間いったん「sd2.0」のバランスケーブルを引き抜いて「sc1.0」に差し、
トランスポートでなく、CDプレーヤーとしての「sc1.0」の音を聴いてみた。

「sd2.0」を入れる前に十分気に入っていた「良い音」を期待したが、
ダイアナ・クラールを一曲聴いてすぐ元に戻した。
やっぱ「sd2.0」凄いわ、、全く太刀打ちできなかった。。



by higemegaongaku | 2014-01-12 01:09 | CDプレーヤー