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Accuphase E-360の上流

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新しいプリメインアンプが部屋で鳴っているが気が晴れない。
前任のアンプと性能も金額も大幅に向上した分、上流機器の粗も明確になってしまった、
もしくはHEGEL DACとの相性があまり良くない気がする。
気がするというかそうに違いないと思い込んでいる。

という訳で、E-360納入から殆ど間を置かずに再びオーディオショップを訪れる。
どこの何の機器を買うかは、雑誌やWEBを見て殆ど決めていた。
同じアキュフェーズのディスクプレーヤーである。
同じブランドで揃えるのは、見た目的にも精神的にも好ましい。

ラックスマンを買うつもりだったときも、最初は550AXにD-05かなと考えていた。
機器的には単体DACでも音は出るけど、休日にモーツァルトで音楽を聴くなら、
絶対に一枚一枚ジャケットを眺めながらCDをかけ換えて聴きたい。
それに最近のディスクプレーヤーは、デジタル入力も付いてるので
一台で兼任できるのが非常に好ましい。

ショップで聴かせてもらったのは、CD専用プレーヤーの「DP-410」と
SACD/CDプレーヤーの「DP-550」。
何を隠そう今までSACDの音を一度も聴いたことがない。
もし自分で聴いてCDと比べて音質的に相当な違いがあるとしたら、
最悪、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要なのかもしれないのだ。

持ち込んだCDを数枚と、お店にあったSACDのハイプリッドディスクで視聴開始。
総額いくらなんだろうのセパレートアンプとスピーカーで聴かせてもらったが、
おかげで両機器の音の違いがはっきり聴き分けられた。

まずSACDとCDでは音は違うけど、自分的に断然SACDという気がしなかった。
それよりも同じCDでの違いの方が興味深かった。
「DP-410」と比べると「DP-550」は、透明感と立体感がもの凄い。

どんなピアノもサックスも高音が刺さらずに、滑らかに耳に滑り込んでくる。
なんか聴くだけで快感が得られる特殊な装置みたい。
左右の広がりと前後の立体感も明快で、性能でいったら断然こっちだと思えてしまう。
比べると「DP-410」は、これといって特徴のない極めて普通の音に聴こえる。

眉間にシワを寄せながら考えたが、結果として「DP-410」に決めた。
元々想定していた予算の上限だし、「DP-550」だとその倍になってしまう。
途中、あの音を求めてアクセサリーに散財するするぐらいなら
無い袖を振り絞って行ってしまうかとも考えたがとどまった。

問題は機器の金額だけでなくてSACDが再生可能なこと。
なんのこっちゃという感じだけど、自分が「DP-550」を手にしたら、
そんなに欲しくもなかったのに音の差を確かめたくて
SACDを買ってしまいそうなこと。
音質的にどうせならとシングルレイヤーを買いつつ、
リッピングしてカーオーディオ他で聴くために普通のCDももう一枚必要となること。

そもそも自分が最高の音で聴きたいアーティストのアルバムは、
殆ど全くSACDでは発売されていない。
となると必然的にCDが主体となるが、そうなるとSACDドライブのセクション他は、
高いお金を払うのに使われていないことになってしまう。

CD専用なら、もうCDのことだけ考えていればいいし、
何よりもジャズやヴォーカルのCDはとっても安い。
年間100枚以上買うから、この差も後々大きいのだ。

こんなことをごちゃごちゃ考えている段階で、高級オーディオを手にする資格がないのでしょう。
30万以上払って再廉価モデルである。ハイエンドって恐ろしい。。
しかし高級ブランドにして「CD専用」モデルを用意してくれているのが嬉しい。
エントリーモデルだからこそ、そのブランドの基本となる音が
自宅でシンプルに良質に鳴ってくれることを祈りたい。





by higemegaongaku | 2014-10-12 20:26 | アンプ

新プリメインアンプ視聴

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CANAREのスピーカーケーブル「4S12F」で落ち着いたと前回書いたが、
逆に言えばHEGELのDACとTEACのCDプレーヤーとプリメインアンプの限界も分かってしまった。
冷たいとは思うが、それが分かったら急激に機器への愛着が冷めてしまった。。
これ以上このセットに手間とお金をかけても音質の向上はもう望めない。
なんと言うか、このセットではどこをどう変えても音が硬くて聴いてて安らげないのだ。

モーツァルトから流れてほしいのは、聴き疲れしないフラットで良質な音。
ミュージシャンやアルバム毎の音の違いを鮮やかに鳴り分けてくれる性能。
それでいてSOULNOTEとはまた異なるオーディオ世界への興味を満たしてくれるアンプ。

買うならアレだよなあと思っていたブランドはラックスマン。
オーディオショップで最初に505uxを聴いたときから、いつかは欲しいと思っていたブランド。
どうせ検討するならAB級だけでなく、ブランドの真骨頂とも聞くA級もぜひ聴いてみたい。
ただしアンプの形態はあくまでプリメインアンプに限定。
SOULNOTEの方がセパレートだし、モーツァルトのある部屋はシンプルな構成にしたい。

モーツァルトを買った店で視聴・購入しようと思ったが、以外と家から遠いのがネック。
隣の駅に純粋なオーディオショップがあるのでそちらに出向いてみることにした。
505uxに570ux、本命と思っていた550AXまで聴けたらいいなと思っていたが、
店にあったのは定価で50万円を越える590AXのみ。
さすがに値段がと思ったが、展示品なのでなんとか買えるかなというライン。
それにプリメインの最上級を聴けば、改めてラックスマンの音づくりも明確になるかと考える。
その日は視聴の申し込みだけして、愛聴のCDをバッグに詰めて出かけた翌日。

持って行ったCDは女性ヴォーカルを中心に、ピアノトリオとファンク。
いずれも自分の中で明確にイメージが固まっているアルバムばかり。
既に暖気されている590AXに繋がれるのは、スピーカーがWestlake Audioのブックシェルフで、
CDプレーヤーは良い意味で普通かなと思って指定したRotelのRCD-1570。
どちらも初めて聴くブランドだが、シッョプにあったもう一台のアンプと
聴き比べるのが目的なので良しとした。
なにより前からラックスマンが欲しかった気持ちもあり、前夜から590AXを買う気が満々である。
定価だと購入対象としては大気圏外だが、507uxを買える金額で最上級A級プリメインが手に入るのだ。

しかし最初に選んだ一曲目が鳴り始めて違和感を感じる。
アルバムを換えながら聴き進めるとともに、脳内に???が大量に渦巻いてくる。
ブランドはラックスマンに決めてるし、目の前の590AXを買った後は
同じくラックスのプレーヤーを買うことまで決めてたのに。
買いたくて買いたくてしょうがないのに、音に対する違和感がどうしても拭えない。。
色々なタイプの曲をかけているのに、全てに深い霧のようなエコーが分厚くかぶさって聴こえてしまう。
お店の方に「このスピーカーは、どういう特性ですか?」と訪ねると、
「基本的にはモニター的なフラットタイプ」との答え。
CDプレーヤーもこれといった癖の無いフラットな傾向とのこと。

モニタータイプでこれだと、元々ほんのりエコー成分のあるモーツァルトだとどうなるの?
なにより、かれこれ六回以上繋ぎ換えてもらいながら、
聴き比べているもう一台のアンプの方がはるかに好みだ。
こちらは至極まっとうというか、透き通るような声は透き通るように。
引き締まったバスドラムにベースラインは、きっちりと引き締まって鳴っている。
気づくと音色云々よりも、お気に入りの曲を聴き込んでいる自分がいる。
しかし頭の中に全く想定していなかったブランド。
まさか自分の購入対象になるとは思っていなかったブランド。

結果、一年落ちの中古品。ラックスマンのライバルとなる金色のプリメインアンプが自宅に届けられました。
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by higemegaongaku | 2014-10-10 22:52 | アンプ

SOULNOTE sa1.0 の4

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「SOULNOTE sa1.0」をネットオークションで良く見かける。
自分の大切にしている機器を手放す人がいるのはちょっと寂しい。
実際、このアンプの魅力って何だろう。

同ブランド製品の中で最も安い機器であり、コンパクトなプリメインアンプ。
これは自分のように初心者には入りやすい部分だ。

ヘッドフォンアンプとしても使えるばかりか、2系統のプリ出力を備えたプリアンプとしても使える。
自分はヘッドフォンで聴かないけど、いつか使えると思うとそれはそれで嬉しい。
また、実際にパワーアンプ「sa4.0」と組み合わせることでプリとして活躍させている。
単体とコンビのそれでは全く違う次元の力感を備えて実に頼もしい。

じゃ難しい点は?
やはり8Ωで能率の高いスピーカーが守備範囲であることなのかな。
しかも、上の数字をクリアすれば単純にOKという訳ではないらしい。
自分も8Ω 89dBの「iQ30」を繋いだけど「ss1.0」と合わせた時の片鱗さえ見せてくれなかった。
でも自分にとってこのことは、マイナスばかりではなかったと考える。
普通のプリメインアンプを買ってたら、疑問も苦労もなく普通のスピーカーを鳴らしていたかもしれない。
でもあの苦労がなかったらΩも能率も最大出力も気にしなかったし
ここまでオーディオに興味を持たなかったかもしれない。
小気味のいいスピード感や、キリっとした高音にも出会えなかったし
比較的低価格でセパレートアンプを使う喜びも味わえなかったかもしれない。

逆に言うとビギナーには、甘い顔を見せない優秀な教師だし、
オーディオのベテランなら、使いこなしがいのあるこしゃくな奴なのかもしれない。

「sa1.0」は今もSOULNOTEブランドでは唯一のプリアンプ役を兼任している。
「Fundamental LA10」は、性能も値段も弩級みたいだから全くバッティングしていない。
個人的には、スピーカーとの相性で悩んでいる人こそ、手放す前にぜひ「sa4.0」と組み合わせて欲しい。
そして、その良さをバーで語り合いたい!
現行機種で唯一のプリとパワーと考えると、どう考えても組み合わせざるを得ないはず。
メーカー自体、この組み合わせをどう思っているのかマジではっきり言って欲しい!

自分はかなり長い当面、このセットを大切にしながら聴き続けるつもり。
以下にリクエストするようなアンプが出ない限りは、

■SOULNOTEブランド初の純プリアンプ
■LA10のスピリット注入
 「電圧ゲイン0dB」のプリを使ってみたい。今だと10時でかなりの爆音だし
 「sa4.0」はもっと気持ちよく鳴る気がしてならない。
■Fundamentalのエッセンスを取り入れたボディ
 最新トランスポートの「ct1.0」が羨ましい! スマートシリーズであれだけやけに質感が高い。
■バランス入力 × 2系統以上
 バランス入力が複数あれば、自分みたいにsc1.0のアナログパランス出力と
 バランス出力を備えたDACを別々につなげて楽しめる。
 「cd1.0」や「dc1.0」を使って来た人たちも、最新の「sd2.0」と併用ができる。
■プリ出力もバランス系統を追加
 プリまでバランスで来てるのに、ブランド唯一のパワーとアンバランスで繋ぐのがやはり寂しい。
 大体BTL接続というのも今のままだとできない。(自分はしなくてもいいけど)
■価格は30万ぐらいだとありがたい。

好き勝手書いたけど、こんな都合良くは出ないだろうな。。
でも仮に出たとして、プリの役目を果たした自分の「sa1.0」はどうなるのか?
その時こそ、個性的なプリメインとして相性ばっちりのスピーカーを伴侶に
小音量から実用音量の高音質をあらためて楽しんでみたい。


by higemegaongaku | 2013-11-13 01:31 | アンプ

SOULNOTE sa1.0 の3

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↑名車「ヨタハチ」を感じさせる「sa1.0」の憎めない表情。

オーディオって他の趣味よりも、恥ずかしい思いをすることが多い気がする。
今日、正しいと思ってたことが、明日には一気に崩れさる。
無知からくる思い込みと勘違い、自分で考えてたことや人に話したことに
後から汗が吹き出る思いをすることばかり。。
特に過去に使っていた機材は、書きたいものばかりでないのは自分だけ?

さて前置きが長いが、小さなBOSE1705から、人生初の立派なプリメインとして導入した「sa.1.0」。
そこから今現在にいたる流れは、恥ずかしいのでなるべくささっと書いてみる。

sa1.0導入前のプアなセットは
Mac → AirMac → 光でCARATの小型DAC → BOSE1705 → BOSE AM-5
ソウルや女性ヴォーカルはそんなに悪くなかったけど、悩んでいたのはビルエバンスやECMなど
透明感のある澄んだ音が全く聞こえなかったこと。
※すでに何だかとても恥ずかしい、、

■アンプを「BOSE 1705」から「sa1.0」に変更
 「AM-5」から聞いたことのない綺麗な高音が鳴りだす。
 同時に数少ない持ち味だったボーカルの張り(中域)が弱まる。
 期待の低音は変わらず。パワーケーブルやラインケーブルを交換して悪戦苦闘。

■スピーカーを「AM-5」から「KEF iQ30」に変更
 高音が俄然奇麗になるが、それ以外は全般に音がか細くなった印象。
 変化を確認するためにいつもかける「アヴェレージ・ホワイト・バンド」の
 「Pick Up the Pieces」のベースがかつて無いほど人工的に聴こえてガクンとへこむ。

■サブウーファー「FOSTEX CW200A」を追加
 低音出たけど、中低音〜中音がひっこむ。レベルやクロスオーバー、
 置き方など色々工夫したが中途半端な感じが否めない。

■パワーアンプ「SOULNOTE sa4.0」を追加
 高音の奇麗さはそのままに中低音が「グン」と出て嬉しさがこみ上げる。
 家に帰って聴くのが楽しみでしょうがなくなりはじめる。
 ※今考えるとここでやっと常識的なフラット加減だったかも、、

■DACを「CARAT-SAPPHIRE」から「HEGEL HD11」に変更
 これまでの音に厚みと瑞々しさや繊細感が大幅に増してけっこう満足。

■スピーカーを「KEF iQ30」から「B&W CM5」に変更
 有名なメーカーで定番のものという基準点が知りたくなり導入。
 あらゆる面でiQを超え、もう自分にはこれで十分という感じ。
 サブウーファーを切っても低音は十分に出るが、
 奥行きが無くなるためごく僅かにアシストさせている。

■CDプレーヤー「TEAC PD-H600」導入
 買ったばかりのCDは、まずリッピングしないと聞けないことがもどかしくなったのと、
 ちゃんとしたCDプレーヤーを買ったことがなかったことで決断。
 生産終了のsc1.0を探したが、オークションにもブラックカラーは殆ど出て来なかったので、
 見た目も好みだったこれを購入。アナログ・デジタル両方の入力を試したりして遊ぶ。
 CDをケースから出して、カラフルなレーベルを目に入れながらトレイに置き、
 プレイボタンを押してからジャケットを眺める昔ながらの所作の魅力を再発見。

■CDプレーヤー「SOULNOTE sc1.0」導入
 この2年で最大の衝撃。高音・中音・低音でなく、曲そのものに耳が行く。
 聴いたことの無いほど澄んだ歌声の透明感、深く沈む力強いベースライン、
 繊細のブラシワークのさらに繊細な表情など、今まで聞いて来た曲に再発見要素が続出。
 どのアルバムのどの曲も決して飛ばさなくなる。もともと好きな曲はいっそう素敵に聴こえる。
 アルバムを聴き終える時間がかなり短く感じられる。CDを替えるのが忙しいぐらい。
 sc1.0だけが凄いのではなく、スピーカー以外がSOULNOTEに揃ったことによる総合力。
 あまりの落差に今までのDACとCDプレイヤーが一気に二軍落ちしたため、
 Macからの入力がストップ中、しかし、やはり通しで何枚分も聞きたいので対策を検討中。
 もともとPCオーディオにも親しんでいるし、どちらかといえば好きな方だと思っている。

この間には、アクセサリー類も細かく変更し続けた。
特に光デジタルケーブルは6本ぐらい試し、現在のAUDIO QUESTの「Vodka(ウオッカ)」で定着。
DDCにつなぐUSBケーブルもゾノトーン他を経て「SUPRA(スープラ)」で定着。
その他のラインやスピーカーケーブルもちょこちょこ試して、
現在はデジタル同軸を除き全て「Fundamental」で統一。
印象的なのは、SOULNOTEの機器にゾノトーンのパワーケーブルを繋ぐと
音質がラックスマン的に甘く煌びやかに変化すること。
(見た目もブルーのシースがアクセントになってSOULNOTEに凄く似合う)
その大きな代償として曲の持つ立体感や奥行きが殆ど感じられなくなってしまうこと。
(しかし、このケーブルをTEACのCDプレーヤーに繋ぐといい案配にギスギス感が緩和されたりする)
要は、ケーブルも機器全体を意識して作られた音と、個々の交換で印象づけるための音は
予想以上に違うかもなぁということを実感。

ここまで振り返ってはっきり分かるのは、自分はSOULNOTEが好きだなぁということ。

でも、決して自分が今まで使ってきた機器が劣っていたとか、
他のブランドと比べてここが良い、悪いなどとは思っていない。
ラックスマンとB&Wの音も本当に素晴らしかったし、
他のブランドにもワクワクするような製品はもちろんたくさんある。
ただバラバラの機器を分からないまま選んで組み合わせる不確かな自分の感覚よりも、
一つ筋の通った音をイメージして作られたブランドの機器で統一したほうが、
結果として、短い距離で音楽自体に没頭できると理解したこと。
同時に、代表者の想いが製品を通じて語りかけてくるような
このブランンドの考えにゆっくり共感していったこと。
なので、メインのセットは他ブランドの機器に入れ替えることはないだろうなと考えている。
※全く異なるサブシステムとかは有り(真空管とか)
しかし、SOULNOTEの中でも上流から下流まで色々あるので、
そこが楽しいというか悩ましい今日この頃。

その4に続く



by higemegaongaku | 2013-11-12 23:29 | アンプ

SOULNOTE sa1.0 の2

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前回の続きの細かい部分を思い出したけど、
確か店員さんにマイケル・ジャクソンと言われて「エッ」と思いながら、
「Off the wallとかいいですよね…」と返したら怪訝な顔をされてさらに焦った。
彼の流派は「Thriller」「BAD」「Jacson5」??

そんな話はいいとして
初のSOULNOTEフルラインナップは、
CDプレーヤーが「sc1.0」、アンプはこちらの指定で「sa1.0」、
スピーカーが「ss1.0」と「sm10」の二つ。
ビル・エバンスの「Waltz for Dabby」をまずはss1.0にて試聴。

1曲目「My Foolish Heart」は特に意識することなく終了。

2曲目「Waltz for Debby」でベースとドラムが入った後から異変に気づく
あれ、これ、、ドラムの「ポール・モチアン」本人ここに来ちゃってる!!!!
このアルバムのドラムとベースは左チャンネルのみなので、
左スピーカーからドラムの音が聴こえるのは当たり前だけど、
「聴こえる」のではなく、本人が目の前のすぐ左で「叩いている」のがありありと分かる。
右に意識をやるとビル・エバンス本人の背中や指の運びも凄い実在感を放ってる。。

3曲目「Detour Ahead」で驚きはピークに。
「試聴室が店内になっちゃってるー!!!!!!!」
この曲はこのライブアルバムの中でもとくに会場の空気が伝わるナンバーだけど、
今まで理解していたのは、客のざわめきや皿の擦れ合う音という一般的に有名な部分。
しかし、この時室内にはテーブル毎の客の人数や表情、皿を持ってテーブル間を行き来する
ウェイターの移動する気配までも含む本物の空気が理解を超えるほど濃密に流れてる。。
(試聴室のドアが開いたかと思って後ろを実際に振り返ったぐらい)
その後、スピーカーをsm10に変えてもらいましたが、先のショックが大きすぎて記憶喪失状態。
訳が分からなくなってこの日は手ぶらで帰宅した。

以来数日の間は
「あのアンプは凄い力持ってんだ」
「あのアンプは凄い力持ってんだ」
「あのアンプは凄い力持ってんだ」
とそのことばかり。
大体とっくに故人であるエバンス呼べるんだった存命のミュージャンも呼べるなっ。
ノラ・ジョーンズやジョン・レジェンドも家に来ちゃうかも!?と
40半ばとは思えないほど無邪気な自分がそこに居た。
今ならシステムの全てが同ブランドだったゆえなせる技だったと理解できるが、
当時はアンプを買うことしか頭に無かったので盲目状態。
(これがその後の迷い路につながってしまうことも知らず)

次の週末には現金持って店に直行、マイケルな彼が居なかったので
別の店員さんにsa1.0を指差しながら「このアンプ買って持って帰ります!」と伝えると、
「あ、今在庫無いのでメーカー取り寄せになります」と非情な一言。
え〜今日持って帰れれば日曜にゆっくり聴けるのにという不満顔を見て、
「ともかく在庫があるか鈴木さんに聞いてみますね」と、おじゃま犬にちょっと似た店員さん。
えっ、この人「鈴木さん」知ってんの?
オーディオショップのスタッフだから、そうなのか?
「つながらなかったです、忙しい方なので。」
えっ、その口ぶりもしやユー仲良しなの!? と訳の分からない興奮は顔に出さずに
「じゃあ取り寄せしてください」と冷静にオーダー。
明日着だったらアマゾンで買おうかと一瞬思いましたが、
あんなに親切に試聴させてくれたお店に失礼と思いすぐに支払いを済ませた。
(その割に純正のスパイク受けをねだってみたのでちょっと失礼だった)

ともかくあれほどの音は無理だとしても、片鱗は感じられるはず。
ア〜早く届かないかなとワクワクしていた気持ちが本当に懐かしい。。

その3に続きます。


by higemegaongaku | 2013-11-11 00:55 | アンプ

SOULNOTE sa1.0 の1

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自分が初めて手にしたSOULNOTE製品はこの「sa1.0」。
ホームシアターを入れ替えた後、寝室ではちゃんとしたステレオで聴きたいなと思ったのが始まり。
それまでは、事務所で使っていたBOSEのコンポにセットされていたスピーカー「AM-5 II」を
小さな1705IIにつなぎ、ソースはAirMacから安いポータブルDACに繋いで流していた。
比較する対象もなく、よくは分からなかったけど、こんなんじゃ駄目だよなという気持ちとともに。

素人なので元々何も知らないけど、ネットで少し下調べしていると
しょっちゅう検索に引っかかってくるのがSOULNOTEの話題。
読めばファンとアンチの論争の活発なこと活発なこと。
また代表者である「鈴木さん」の固有名詞がこれだけ出てくるのも珍しく感じたので、
実際に聴いてみたくなり最寄りのオーディオショップを訪れた。
最初に買おうと思ったのはアンプ。
今考えるとずいぶん恥ずかしいが、CD的なものが入る機器はブルーレイプレーヤーやPCなど
今までも身近にあったし、スピーカーという物もいくつかは所有していたこと(全てBOSEだが)。
本格的にオーディオやるには、絶対ちゃんとしたアンプを買わなければという妙な思い込みがあった。

アンプを試聴したいことを店員さんに告げてすぐ聞かれたのが
「スピーカーは今何使っているんですか?」の一言。
えっ、そんなこと申告しないと駄目なの? と思いつつ「BOSEのこれこれです」と告げると、
彼に浮かぶ「あ〜そんなんかぁ」的な表情(今考えると無理無いか)。
さらに恐る恐る「今日必ず買うことになるかは分からないのですがいいですか?」と聞くと
「それは当たり前ですよ、安くないものですからしっかり聞いて決めてくださいね」の一言。
なんてナイスガイなんだ! と気分も良くなり、絶対今日この店で買うと心に決めた。

ラックに並ぶ多くのアンプの中から試聴をお願いしたのは、ある程度目安を付けておいた
「LUXMAN 505ux」「ATOLL IN100SE」「SOULNOTE sa3.0」「SOULNOTE sa1.0」の4台。
CDプレーヤーはCECの何かで、スピーカーはB&WのPM1。
このときPM1に対しては個性的な形や質感の高さもあり、こんなのいいなぁと単に憧れていた。
試聴ディスクは自分で持ち込んたビル・エバンスの「INTERPLAY」。
もの凄く気に入っている表題曲の「INTERPLAY」のみに絞って試聴開始!
■LUXMAN 505ux → どこをとっても惚れ惚れするような良い音。PM1とこれで聞けたら何も言うことなし!
■ATOLL IN100SE → ラックスマンから高音を抑えて、低音の躍動感を強調した元気な感じ。
■SOULNOTE sa3.0 → 上の2機種に比べるとなんか固くて冷たい感じ??
■SOULNOTE sa1.0 → 非常に痩せた音で聞きづらい感じかな。。
今考えると低能率のPM1にsa1.0はミスマッチだったと分かるが、
この時点ではSOULNOTEのアンプでなくて、他のにした方がいいのかと心が揺らぎ始める。

あんなに多くの人が議論するブランドの音がこんな感じ?
再度、スタッフの方に「今度はプレーヤーからスピーカーまで全部SOULNOTEで聞けますか?」と聞くと、
あそこの試聴室にセットしてますよ、良かったらお一人でどうですか?」と実にありがたいお言葉。
この試聴で話は一気逆転するが、長くなったので続きは「その2」で書くことにする。

ちなみにずっと付き合ってくれているスタッフのお兄さんに
「普段はどんなの聴かれてるんですか?」と聞くと「マイケルジャクソンですね」と即答。
オーディオショップのスタッフにしては予想外の答えに「そなんですね…」と話は続かなかった。
(嫌いじゃないが)



by higemegaongaku | 2013-11-11 00:03 | アンプ