CANAREのスピーカーケーブル「4S12F」で落ち着いたと前回書いたが、逆に言えばHEGELのDACとTEACのCDプレーヤーとプリメインアンプの限界も分かってしまった。 冷たいとは思うが、それが分かったら急激に機器への愛着が冷めてしまった。。これ以上このセットに手間とお金をかけても音質の向上はもう望めない。 なんと言うか、このセットではどこをどう変えても音が硬くて聴いてて安らげないのだ。 モーツァルトから流れてほしいのは、聴き疲れしないフラットで良質な音。ミュージシャンやアルバム毎の音の違いを鮮やかに鳴り分けてくれる性能。それでいてSOULNOTEとはまた異なるオーディオ世界への興味を満たしてくれるアンプ。 買うならアレだよなあと思っていたブランドはラックスマン。オーディオショップで最初に505uxを聴いたときから、いつかは欲しいと思っていたブランド。どうせ検討するならAB級だけでなく、ブランドの真骨頂とも聞くA級もぜひ聴いてみたい。ただしアンプの形態はあくまでプリメインアンプに限定。SOULNOTEの方がセパレートだし、モーツァルトのある部屋はシンプルな構成にしたい。 モーツァルトを買った店で視聴・購入しようと思ったが、以外と家から遠いのがネック。隣の駅に純粋なオーディオショップがあるのでそちらに出向いてみることにした。505uxに570ux、本命と思っていた550AXまで聴けたらいいなと思っていたが、店にあったのは定価で50万円を越える590AXのみ。さすがに値段がと思ったが、展示品なのでなんとか買えるかなというライン。それにプリメインの最上級を聴けば、改めてラックスマンの音づくりも明確になるかと考える。その日は視聴の申し込みだけして、愛聴のCDをバッグに詰めて出かけた翌日。 持って行ったCDは女性ヴォーカルを中心に、ピアノトリオとファンク。いずれも自分の中で明確にイメージが固まっているアルバムばかり。既に暖気されている590AXに繋がれるのは、スピーカーがWestlake Audioのブックシェルフで、CDプレーヤーは良い意味で普通かなと思って指定したRotelのRCD-1570。どちらも初めて聴くブランドだが、シッョプにあったもう一台のアンプと聴き比べるのが目的なので良しとした。なにより前からラックスマンが欲しかった気持ちもあり、前夜から590AXを買う気が満々である。定価だと購入対象としては大気圏外だが、507uxを買える金額で最上級A級プリメインが手に入るのだ。 しかし最初に選んだ一曲目が鳴り始めて違和感を感じる。アルバムを換えながら聴き進めるとともに、脳内に???が大量に渦巻いてくる。ブランドはラックスマンに決めてるし、目の前の590AXを買った後は同じくラックスのプレーヤーを買うことまで決めてたのに。買いたくて買いたくてしょうがないのに、音に対する違和感がどうしても拭えない。。色々なタイプの曲をかけているのに、全てに深い霧のようなエコーが分厚くかぶさって聴こえてしまう。お店の方に「このスピーカーは、どういう特性ですか?」と訪ねると、「基本的にはモニター的なフラットタイプ」との答え。CDプレーヤーもこれといった癖の無いフラットな傾向とのこと。 モニタータイプでこれだと、元々ほんのりエコー成分のあるモーツァルトだとどうなるの?なにより、かれこれ六回以上繋ぎ換えてもらいながら、聴き比べているもう一台のアンプの方がはるかに好みだ。こちらは至極まっとうというか、透き通るような声は透き通るように。引き締まったバスドラムにベースラインは、きっちりと引き締まって鳴っている。気づくと音色云々よりも、お気に入りの曲を聴き込んでいる自分がいる。しかし頭の中に全く想定していなかったブランド。まさか自分の購入対象になるとは思っていなかったブランド。 結果、一年落ちの中古品。ラックスマンのライバルとなる金色のプリメインアンプが自宅に届けられました。
by higemegaongaku
| 2014-10-10 22:52
| アンプ
|
趣味のオーディオ
by higemegaongaku
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
|
|
|
|
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
カテゴリ
お気に入りブログ
リンク
検索
記事ランキング
タグ
その他のジャンル
外部リンク
ファン
|