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オーディオUSBケーブル

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今更感がありありだが「HiVi」の付録についてたUSBケーブル4本の所感を。
今までも何回か聴き比べてはきたけど「Mac mini」導入の際にも真剣に比較したし、
今日も新鮮な気持ちでしっかり聴き込んでみた。

【ZONOTONE】
全ての帯域で独特の鳴り方をするけど、他の3本に比べるとスケールが小さめ。
元のデータに忠実というより、ケーブルで音変えるぞというメッセージをいつも感じてしまう。
悪くもなく嫌いな音でもないが、それが理由でメインケーブルとして使う気になれない。
ブルーカラーの見た目は、SOULNOTE機器によく似合う。

【WIREWORLD】
豪華で暖色系で輪郭が太い、元データにはっきりと厚い衣をかぶせたように聴こえた。
鮮やかなパープルカラーも主張しすぎて見た目も落ち着かない。
同社製ジャンパーを「B&W CM5」に使っているが、USBを改めて聞いて不安になってきた。

【AIM】
優秀、正確、高性能なイメージ。ワイヤーワールドと対極的で性能至上主義な印象。
スピーカーやアンプの個性が強いなら、ケーブルは冷静沈着なこいつがいいかもしれない。
SOULNOTEと合わせる自分のシステムでは、聴いてて音楽が最もつまらなく聴こえた。
コスメティックは4本の中で一番格好良い。見た目だけでMacに付けたくなってくる。

【SUPURA】
一番アコースティックで、きれいな水彩画のイメージ。ひときわ音の立体感や繊細さを感じる。
女性ヴォーカルなんか得意中の得意だが、柔らかいというより細かな粒子はよく聞くと氷か硝子のよう。
正直言えば、聴き続けるとピアノの高音が耳についてきて少し辛くなってしまう。

第一弾の「ゾノトーン」を気に入って、正規版60cmを買ってみたが、
他のケーブルと聴き比べるうちに、「スープラ」の正規版に乗り換えた。
アイスブルーと名付けられた皮膜の色も北欧的で美しいと思っていたが、
最近は昔のオフィス用LANケーブルと同じ色な気もしている。
「Mac mini」導入時に付録の20cm版に戻したが、折り曲げテンションのキツさが
端子に与える負荷が気になって60cmに再び戻した。

「Macオーディオ2013」に付いてきた「EXIMA-CONCEPT」も悪くなかった。
高域の解像感は少し弱いけど、ウッドベースのフレーズが明確で、聴いてて楽しくなる良いケーブル。
惜しむらくは漂白したように真っ白な皮膜の色。あれだと幽霊か死装束に見えてしまう。

最近また他のケーブルも気になっていたが、何本も買って試すのは金銭的にも難しいので悩んでいた。
候補だったのは、光デジタルケーブルで自分を満足させてくれた
オーディオクエストの「Carbon」か、興味深い「DBS」を備えた「Cofee」。
他にも信号線と電源線をセパレートしたアコースティック・リバイブやクリプトン。
新興ブランド「ifiオーディオ」の「Mercury」なんかも「Mac mini」に合いそうなデザインだ。
ただ、どれがいいか試聴はできないし、安くもないし、大体どいつも長過ぎてだらんと垂れ下がるし。

ということで基本(変わる・変わらない)に立ち返るため、
改めてHiViの付録USBケーブルを聴き直してみたら
ケーブルによる音の違いの定義づけをすっかり見失ってしまった。
USBケーブルで音は変わるかと聞かれれば主観でははっきり変わって聴こえる。
変わって聴こえる以上は、技術的な矛盾点など気にならなくなってしまう。
問題なのは変わり方の度合い、凄く変わると感じてはいるのだが、
はたしてそこまで思い込んじゃっていいのかと不安になってきた。

刺身につける醤油が「普通の醤油」か「刺身醤油」かの違い?
ステーキにふる塩が「沖縄の塩」か「アンデスの塩」かの違い?
ケーブルにはスピーカーほどに音の印象を一変させる力はないが、
刺身だとしてもただの醤油と刺身醤油では、味はずいぶんと変わってくる。
でもケーブルばかり気にしてたら音楽を楽しく聴けないしなぁと悶々。
太くて長くて垂れ下がるけど、やっぱ「SUPRA」のままでいいか。。



そう諦めたつもりが、結局新たに買ってしまった。



ホームセンターで週末の買い出しをしていて、ふと沸き上がった衝動とともに、
都心のメジャー量販店へと車を走らせる。
この時点で候補にしていたのはオーディオクエスト「Carbon」「Cofee」、サエク「SUS-408」の三本。
サエクは「ケーブル大全2013」を眺めてて目にとまった。
理想のケーブル長「0.3m」がラインナップされてるし、上品でメカニカルな見た目が超好み。
音質向上に対する技術投入も行われてるし、「SUPRA」と製品を共同開発もしてるし販売元だし。

優しそうな店員さんをつかまえてまずは「Carbon」の特徴を聞いてみた。
「オーディオクエストはどれも優しい音ですね、アナログ的です」
アナログ的…イイじゃん!! こちとらそれを求めてんだよ!
一気にテンションが上がってくる。

「じゃ、サエクは?」「解像度が高いです、はっきり聴こえます」
さすが売場担当者というか、即答できる彼に感心してしまう。
「解像度が高いってことはちょっと耳に付きますか?」
本当は機器との相性もあるので、ケーブル一本についての感想を求めるのはナンセンスだが、
オーディオの話をする相手がいないので嬉しくなって質問を続ける。

「はっきりしてますが、キツいとかは無いですよ」
「CarbonとCofeeの違いはどうですか?」
「そんなには、、変わらないですね」
「DBSが付いてても?」
「有る無しを聴き分けるのは難しいかもしれません」
うーん、正直でいい人だ。やみくもに高いケーブルを勧めてこない。

アナログ的な音が本当なら、ヴォーカルに生楽器の響きが好きな自分はそれが理想だ。
ただ、価格が二倍以上変わるのに音があまり変わらないってどういうこと?
あとオーディオクエストは最短でも75cm、ひょろひょろハミ出て不細工だし、
CofeeだとDBSユニットもぶら下がり、MacやDDCの端子にテンションかかりまくり。。

サエクのラインナップでUSBケーブルは「SUS-408」だけ、2年以上前の製品だが
今もってこのモデルのみが販売されてることに自信の表れさえ感じる。
オーディオクエストの上位機種から考えると価格帯も常識の範疇。
高いから絶対買わないが「Cofee」の上に「Diamond」があるのかと思うのも癪だ。

でも解像度が高すぎて「SUPRA」よりキンキンしたら最悪だしなぁ。
一瞬躊躇したが「これください」と指差したのはサエクの方。
オーディオクエストにしても好みの音で鳴るかは不明だし、
アナログ的といいながら単に緩い音だとそれもまた最悪なのだ(そんなことも無いとは思うが)。
ならば、確実に判断できる長さと見た目を優先し、高次元の解像度によって生まれる変化に期待。

一刻も早く聴きたくて、他の売場を冷やかしもせず、まっしぐらに帰宅した。
MacとDDCの間に取り付けると、思った通り無駄一つないぴったりの長さ。
そう、「Mac mini」や「MacBook Air」は、「iMac」と違ってむき出しのケーブルが目に入る。
つまり見た目が心理に及ぼす影響がことのほか大きい。

こんなに見目が麗しいのにキンキンの音で、すぐに外すことになったらどうするの?
何も聴かないで映画でも見ようかと思ったが、恐る恐る「Audirvana」のプレイボタンをクリック。
最悪の場合の衝撃に耐えるため、興味のない素振りを装いながら「CM5」に
背を向けてホームセンターで買った荷物を片付け始める。

「!?」

ここから先は、今日の今日なのでうまく言葉にできない。
しかし、ちょっと想像もできなかった多幸感に包まれてずっと音楽を聴いている。



by higemegaongaku | 2014-02-12 00:02 | オーディオ全般
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