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聴き分ける

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エアコンの音がうるさい。

家の中で一番長く過ごす寝室のエアコンが突出して古くやかましい。
他の部屋のは静かな上にマイナスイオンまで出ているのに、
寝室の奴は十分に暖まってもフゥーンと唸っている。
壊れたなら買い替えるが、まだ使えるものを新品にするのがどうも難しい。
それを買うなら傷んだリビングのソファこそ先に買い替えたいし。

あれこれと「Audirvana」の設定をいじり倒してた先週みたいに、
真剣に音を聴き分ける必要があるときは、必然的にエアコンを切って挑む。
基本状態が静かなので、微細音まで聴こえるのはいいが、冬なのでとっても寒い。
酷い晩はつま先の感覚がなくなるあまり、室内で遭難しかかったくらい。
最終的に音楽どころでなくなって、劣悪な血行を取り戻すために塩入りの風呂を入れた。

オーディオは基本一人の趣味だから、のめり込むと見境が無くなるが、
こんなことやってることが人に知れたら(書いてるが)非常にまずい気がする。
そこまで集中して高めた聴き分け耳だから、今週もつい音に集中してしまった。。

「Audirvana Plus」の設定で音が軽く躍動的だと感じていたのは、
「SysOptimizer」にチェックを入れて「Standard」を選択した状態だった。
より優先度を高める「Very High」や「Extrem」だと高音も低音も出っ張って聞き苦しい。
もう一つ緻密で立体的な音色で聴けた方は、「SysOptimizer」自体にチェック入れない状態。
専用MacなのでOSの機能を制限してオーディオ優先を実行する「SysOptimizer」は、
文法的に考えると使用した方が音は良いと思いたくなる。
またその度合いを選べるならば、優先度は低いより高い方が良いと思うのが人情。

でも実際に聴こえる音の印象はそれと関係なくて上記の結果となった。
最終的に選び、今も聴いてるのは「SysOptimizer」OFFの音。
自分の耳のレベルがばれそうで人には言えないが(書いてるが)、
何度聴いてもこの設定が自分のシステムではベストに感じた。

テストで聴いていたのはこの5曲
1. Eliane「Dreamer」の "Baubles, Bangles and Beads"
2. Mark Johnson「Shades of Jade」の Ton Sur Ton
3. Mark Johnson / Eliane「Swept Away」の B is for Butterfly
4. Mette Juul「Coming in from Dark」の The Way You Close the Door
5. Mette Juul「Moon on My Shoulder」の Moon on My Shoulder

1.はリズムの弾み方、ストリングスの広がりと歌声の透明感。
2. は各プレーヤーの演奏の生々しさと立体感。
3. はイリアーヌの煌めくピアノとマーク・ジョンソンのベース。
 曲の後半に入るソロのフレーズが本当に格好いい。
4.と5.は澄み渡る空気感と演奏の立体感。音数は少ないけど四方に響く
 各楽器の透明な音色と生々しい歌声に惚れ惚れ。
 特に5.は手持ちのCDの中で一番良い音質なんじゃないかと思える一枚。

音楽でなく音だけを聞くってのは、実際のところは不可能だと思う。
音楽は音で鳴るから、曲を聴けばどうしたって音は耳に入る。というか同一の存在。
魅力的な歌ってのは、小さなラジオで聴いても心に残るのというのは分かるが、
それで聴きたいかどうかは別の問題。
素晴らしい曲だからこそ、自分はなるべく良い音で聴きたい。

そう思って会社のスタッフに今度好きな曲をうちのセットで聴いてみてとたずねたが、
「別にいいです、、そこまでいい音で聴きたいとは思わないから。。」と言われた。
うん、ごめん。全くもって人それぞれ。それも当たり前だった。
自分もゴルフや釣りに誘われてもまるで興味ないから同じ。

オーディオには夢中だから、最新の静音エアコンが欲しいけどね。


by higemegaongaku | 2014-01-30 00:24 | オーディオ全般
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